原産国:トルコ
原材料:ローレル
形態:袋入り
賞味期限:300日
保存方法:直射日光・高温多湿を避け、冷暗所にて密閉保存下さい。
開封後はどうぞお早めにご使用下さい。
ローレル・ローリエ・ベイリーブス(Bay leaves,Laurel)
げっけいじゅ(月桂樹)
クスノキ科の常緑樹
部位:葉
地中海一帯を原産とするクスノキ科の常緑樹で、同様に地中海一帯で商業的に栽培されています。
日本でも月桂樹の名で知られ、庭木などに使われる植物です。
樹高は大きなものだと15メートルにも達し、雌雄異株で、初夏に淡黄色の小さな花が密集して咲きます。
果実にもいくぶん芳香がありますが、スパイスとして用いられるのは若葉を乾燥させたものです。
月桂樹の葉は古代ギリシア・ローマ時代から英知と栄光のシンボルとして親しまれ、古代オリンピックで勝者にこの葉で編んだ冠が与えられたのは有名な話でしょう。
また、すぐれた詩人や学者にも月桂冠を与えて褒め称えたといいます。
これ以外にも月桂樹をめぐるエピソードは数多くあります。
ギリシア神話のアポロとダフネのエピソードにも登場し、ギリシアではいまでもこの本を「ダフネの木」と呼んでいます。
ローレルはユーカリや樟脳に似た清々しい芳香と、若干の苦みに特徴があります。
生の葉ほど苦みを感じますが、乾くにつれて弱まり、かわりに強い芳香を放つようになります。
芳香の主成分はシネオールで精油の40〜50%を占め、ほかにリナロールやオイゲノールを含みます。
一般に地中海沿岸産のものはシネオールの含有量が高く、スパイスとしての評価も高いといえるでしょう。
ローレルには香りづけだけでなく、肉や魚などの臭い消しの効果もあり、西洋料理、とくにフランス料理には不可欠のスパイスです。
肉や魚の臭みをとりたいときには、菜を加えて煮込むと効果的。
この場合、葉を揉んだり千切ってから入れると、いっそう香りが強まります。
ただし、長く煮込みすぎると苦みが強くなるので、煮上がったら取り出すのがコツです。
また、ローレルはブーケガルニを作るときに欠かせないスパイスです。
セロリの葉、パセリの枝、タイムなどと一緒に束ねて、糸で縛ったもので、ブイヨンやブイヤベース、肉・魚・野菜・カレー料理などを調理するときに利用します。
パウダータイプはホウル(原形)より苦みが強いですが、矯臭効果は大きいのでレバーや挽き肉などクセの強い素材に使うとよいでしょう。
医薬として芳香性健胃薬、リューマチ、関節痛、神経痛、将廊、発毛料、浴湯料に使われます。
インドでベイリーフと呼ばれるスパイスがシナモンリーフ(カシアリーフ)のためローレルで表記しております。